2023年02月20日
電子線照射装置(EPS)は、電子のビーム形状により走査型とエリアビーム型の二種類に 分類されます。 エリアビーム型電子線照射装置は、低エネルギーながらコンパクトで大電流が出力可能であることから、各種アプリケーションの生産ラインに広く利用されています。 本記事ではエリアビーム型電子線照射装置の原理、特徴について紹介します。
2022年09月01日
スキャン型の電子線照射装置ではスポット状の電子ビームが電磁場により左右に走査されます。そのため電子線の進行方向は照射窓箔中心部付近では真下に、両端部付近では斜めになります。そして素材にその進行方向を保ったまま電子線が照射されることになります。この斜め方向の照射が素材にどのような影響を与えるのかを説明します。
2022年06月17日
電子線照射装置は、その名の通り電子線を発生させます。電子線は放射線に該当しますので、取り扱いについて十分注意が必要となり、エネルギーに応じて法令が関わってきます。 また、大気に電子線が照射されることで人体に有害なオゾンが生じたり、装置の電源タンクには絶縁を保つため、温室効果ガスであるSF₆ガスを使用したりしています。 ここではこれらに関する日本国内での法規制や取り扱いについて紹介します。
2022年05月07日
当社では低エネルギーから高エネルギーまで幅広いエネルギー範囲の電子線照射装置を製造・販売しています。 電子線の「線(ビーム)」とは、エネルギーを持つ光や粒子の流れという意味です。つまり電子線は、エネルギーを持った電子の流れを表しています。 本記事では電子線発生原理と電子線照射装置の概要、さらに当社で製造している電子線照射装置の種類と特長について紹介します。
2022年03月15日
当社では、電子線照射装置の製造・販売を行っており、電線被覆の耐熱性改善やタイヤ用ゴムシートの流動性改善など、多くの分野で工業利用され、今なお、その用途は広がりを見せております。 本稿では電子線照射技術の活用について、SDGsの達成に貢献するという側面から適用例をご紹介いたします。
2022年02月28日
電子線照射試験を実施していると、目的とする反応以外の副反応の影響で思いがけない変化が起こることがあります。 例えば、架橋目的で照射した樹脂の変色や、電子線による発熱・放電現象によって樹脂が変形してしまうことなどです。 電子線照射試験の際に、気をつけなければならない事象とその対策例を紹介します。
2022年02月15日
空気中で高分子材料に放射線照射を行うと表面部分は必ず酸化されると言って間違いありません。放射線酸化が起こると材料特性が変わったり、嫌な臭いを発したりと製品化する際に問題になる場合があります。ここでは、どんな条件で放射線照射をすると、どの程度酸化が進むかなどを説明します。
2021年12月24日
電子線照射およびその効果を評価する方法は一般的によく知られている方法から、電子線照射特有の方法まで様々です。今回は評価法でよく用いられているものをピックアップして簡単にご紹介したいと思います。
2021年12月10日
弊社では、電子線照射装置の製造・販売の他に、電子線照射サービスを行っています。本サービスでは、実験照射~受託加工まで対応しており、新製品の研究開発や装置導入前の量産検討などでご活用いただいています。 さて、電子線に初めて触れる方が、いざ試験してみようと思ったとき、何から考えたら良いか分からないと戸惑われると思います。そこで今回は、電子線照射試験を行う際にまず考えるべき3つのポイントを紹介します。
2021年11月30日
G値とは、電子線などからエネルギーを100eV吸収した時に発生する化学反応生成物の数であり、電子線照射を検討するときには参考になる数値です。このG値について概要とその応用例について解説します。