電線被覆の耐熱性向上

電線の使用上限温度向上に貢献

電子線架橋した電線被覆は耐熱性が向上するため、高温環境となる自動車のエンジン回りの配線に使用されています。
PE被覆電線の場合、未照射での耐熱温度は90℃程度ですが、電子線架橋により、連続では125℃、短時間では350℃の温度に耐えることができます。
ハンダ付け作業でも被覆が融けないため、作業性が格段に良くなります。
また、電線の使用可能環境温度の向上は、機器の小型化や高信頼化にも貢献しています。

各架橋方法との比較

電子線架橋 熱架橋 シラン架橋
架橋速度
材料制約 少ない
厚み制限 制約有 制約有 制約小
設備コスト

電子線架橋のメリット

架橋速度が早く工業ラインに適している
材料の制約が少ない

その他の利用分野